こんにちは!うさぎです。
天才コラムニストで世界初の消しゴム版画家であるナンシー関さんをご存知でしょうか。
最近、ナンシー関さんが残した消しゴムはんこを永続的に保存するため、クラウドファンディングが達成したことが話題になっています。
ナンシー関さんとはどんな人だったのでしょうか?
経歴と突然の死の原因、またクラウドファンディングの驚くべき結果についても調べてみました。
ナンシー関さんの経歴
本名: 関 直美(せき なおみ)
生年月日:1962年7月7日
没年月日:2002年6月12日
出身:青森県青森市生まれ
学歴:法政大学文学部第二部(夜間部)中退
職業:コラムニスト、世界初の消しゴム版画家
幼少期から高校まで
- 3人きょうだいの長女。
- 2-3歳の頃から一人で絵本を読むような早熟な子だった。
- 小学校時代には、パラパラ漫画を作ったり、友達の消しゴムに文字を彫っていたずらしたりしていた。
- 高校時代に少しの間だけ消しゴム版画が流行し、ナンシーの作品がクラスメートたちから絶賛された。

子どもの頃からすでにナンシー関だったのか!

そのまま大人になったんじゃないかな
大学からコラムニストになるまで
- 1982年、高校卒業後に上京し、浪人生活を経て1982年に法政大学文学部第二部(夜間部)に進学
- 同年11月、「広告学校」にも入学
- 1984年 テレビばかり見ていて大学を中退。暇を持て余して消しゴム版画を作り始める。
- 翌年、広告学校で知り合った友人の手帳にそのスタンプを押したところ、コラムニスト・えのきどいちろうの目に留まる。
- 当時、講談社新人編集者だったいとうせいこうが“ナンシー関”と命名

友達の手帳を見てもらえなかったら、人生積んでたな・・・

世に出る人は「持ってる」んだよね!
ナンシー関さんのスタイル
雑誌にコラムと似顔絵はんこを添えるスタイルが人気を博しました。
ナンシー関さん独特の切り口の辛口コラムは、今なら大炎上してしまうだろうと言われるほど、辛辣かつ世の中を俯瞰したものです。
消しゴムはんこも、よくぞここを、と言う表情を切り取った似顔絵に、気の利いた数文字のコメントが添えられていて、見ている側を痛快な気分にさせてくれます。
ナンシー関さんは生前の著書多数ですが、今でもファンが多く、没後も再編集版は未収録コラムなども刊行されています。
ナンシー関さんの死因
2002年6月11日に虚血性心不全でなくなりました。
39歳でした。
人気コラムニストとなったナンシー関さんは、1日に20-30本のショートピースを吸い、ストレスを飲み食いで発散する生活を送っていたといいます。
30代になって少し歩くだけで息切れするようになり、体重も増えていたそうです。
友人たちは亡くなる数年前から酒やタバコを控えるように忠告したり、健康診断に行くようを勧めたが、生活態度を改めることはありませんでした。
2002年6月11日の夜、友人と中目黒の飲食店で新作の餃子を食べたあと、10時ごろ一人でタクシーに乗り、帰宅する途中意識を失いました。
タクシーの運転手が駅前交番に駆け込み、救急車で東京医療センターに搬送されましたが、日付が変わった12日午前0時47分に死亡しました。

天才は早世してしまうものなのか・・・

ドラマみたいに激しい生き方だね
版画原版を残すためのクラウドファンディング
ナンシー関さんの作品は遺族の元に温度を管理するなどして保管されています。
しかし、没後22年、消しゴムに使われているポリ塩化ビニールや可塑剤が時間とともに化学変化を起こし、柔軟性が失われてひび割れや図柄・文字の薄れが進んで、細かい部分が失われつつありました。
そこで、ナンシー関さんの知人や仕事仲間が集まって、3Dスキャン技術を用いて高精度でデジタル化して「デジタルアーカイブ」を目指すことになったのです。
ただ、費用が高額で、5147点すべてをデジタルアーカイブ構築するには二千万円以上の費用が必要。
少しでも取り組みを進めようと、メンバーが費用の一部を負担しつつ、クラウドファウンデイングが開始しました。
重要度の高い200点をデジタルアーカイブするために設定した目標金額は3,000,000円
その金額は開始わずか24時間で達成。
その後も続々と支援があつまった結果、
- 募集終了日 2025年3月10日
- 支援総額 29,145,000円
- 支援者 2,044人
数多くの芸能人、知識人もこのクラウドファンディングへの支援を公表しています。
より多くの消しゴムハンコを保存・アーカイブ化することができますね。
全作品をオンラインで公開し、誰もがアクセスできる環境を整えるという構想もあるそうなので、楽しみに待ちたいと思います。

今読んでも新しいナンシー関さんのコラム。
今後新しく消しゴムはんこの展示会なども開催されれば実物を見ることもできるかもしれませんね!
今回も最後までお読みくださりありがとうございました!
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